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「CLSに関する問題: 0.25超」でGoogleに怒られた!

はじめに

半年ほど前から、Google Search Consoleの「Webに関する主な指標」で、「CLSに関する問題:0.25超」が表示されるようになりました。

急に出てきたため、放っておいてもすぐなおると思っていましたが、依然として治らないので対策してみました。

検証が終わったページでは、完全ではないものの改善が確認できたため、私に起こったことと実施したことを共有します。

時間のない方向けに結論だけ先に書くと、Google Adsenseのアンカー広告を無効化したら、(少しだけ?)改善しました。

CLSとは

Google社がWebページの品質を測る指標として、Core Web Vitalsというものがあります。SEO対策としてご存知の方も多いと思います。

CLSはCumulative Layout Shiftの略で、このCore Web Vitalsで定められている指標です。画像やフォント等の読込後に生じる画面上の「要素のずれ」に関する指標です。

計算方法が難しく、正直理解はあまりできていないですが、「影響を受けた(ずれた)面積の割合」と「ずれた距離の(ビューポートの高さとの)割合」をかけあわせたものがCLSスコアとなるようです。

このスコアが0.1以下ならGood、0.25以下ならNeeds Improvement(要改善)、0.25超えならPoor(poor)と評価されます。

Core Web Vialsには、他にもFirst Contentful Paint(FCP)やInteraction To Next Paint(INP)がありますが、今回は関係ないので割愛します。

CLSやFCPについては【Core Web Vitals】imgタグをレスポンシブにする方法で過去に記事にしているのでご参考にしてください。記事内のFID(First Input Delay)は、2024.3からINPに取って代わられましたので、その点だけご留意ください。

指標のスコアの確認方法

Google Search Consoleで、Core Web Vitalsの各指標がどのように評価されているか確認できます。

google-search-console

メニューの「エクスペリエンス」>「ウェブに関する主な指標」で確認できます。

私に起こったこと

CLSに関しては、サイトリリース当初に問題になったため、対策していました。その時はimgタグにwidthとheightを指定したら改善しました。

しかし、ある時からまた「CLSに関する問題:0.25超(モバイル)」が表示されるようになってしまいました。

cls-score-poor

問題が検出されるのはモバイルのみで、該当するURLが58もあります。ちなみにPCは問題ありませんでした。

原因

この間、該当ページに特段変更は加えておりません。しかし、Google Adsenseで自動広告を導入していました。そのため、広告が悪さをしている可能性が高いと推測しました。

ググってみると、確かにAdsenseの広告が原因となることもあるようです。アンカー広告等、CLSに影響してしまう広告の種類もあるようです。

対策

私もアンカー広告も表示させていたので、試しにオフにしてGoogle Search Consoleで検証依頼を出してみました。

ちなみにアンカー広告は、Adsenseのサイトの「広告」>該当サイトの編集アイコン(ペンのアイコン)>「オーバーレイフォーマット」でon/offの切り替えができます。

1週間ほどで検証が終わり、結果は以下のとおりになりました。

cls-score-needs-improvement

うーん、、、0.25超(poor)と評価されていたものが、そのまま0.1超(要改善)になりました。まだ対策が必要なことには変わりませんが、前進は一応しましたね、、。

アンカー広告や全画面広告を止めたら改善したという報告もありましたが(現に私も改善はしました)、ChatGPTに聞くと、『アンカーや全画面表示は固定されているが、むしろテキストの合間に表示される広告が固定されていない分、悪さをしているケースが多い』との回答でした。

確かに感覚的にはそう感じますが、一体どっちが正しいのですかね、、、

最後に

今回、Google Adsenseのアンカー広告をオフにして、CLSの問題が改善するか試してみました。

「0.25超(poor)」が「0.1超(要改善)」になり、少し中途半端な結果にりました。でも前進はしましたよね。

これだけで解決するサイトもあると思いますが、収益重視の場合は難しいかもしれません。その場合は、ユーザ体験(SEO重視)と天秤にかけての判断になるかと思います。

私の次の1手としては、初期表示時のビューポート内に広告が入らないように除外設定をしてみようと思います。ページ上部の広告の方がCLSの影響を受けやすいと思うので。今検証依頼中ですので、結果が分かったら追記しておきます。

他にも、自動広告ではなく手動広告にし、予めheightを指定したプレースホルダー(div要素)内に広告を設置する手もあるようです。確かに、大きめにとればシフトはしないでしょうし、仮に小さめに設定してもシフトの幅は小さくなりそうです。なるほど~とは思いますが、現時点では私はここまでやるつもりはありません。

広告とCLSの課題は結構密接のようです。難しいですね(´Д`)。

参考

原因と対策は以下のサイトを参考にさせていただきました。

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